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日本の木の家認証制度のご紹介

日本の木の家認証制度

かけがえのない

  • 日本の木の家認証制度
  • CO2固定量認証制度
  • カーボン・オフセット認定制度

変わりゆく「地球」

私たちが暮らす青と緑の美しい家「地球」。

しかし、地球温暖化の影響で、その美しい家が暑く暮らしにくい「家」に変化してきています。温暖化の原因は、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが大気中で増えすぎたことが原因と言われていますが、年々大気中の二酸化炭素は増え続けています。

【大気中の二酸化炭素濃度の経年変化】

出典)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

そして、この二酸化炭素の増加に合わせるかのように、地球の気温も上昇。過去30年間で0.85℃上昇しています。

地球の気温はどのくらいあがったの?085℃上昇

出典) 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

数字だけをみれば、僅か0.85℃の上昇のように思われるかもしれませんが、この僅かな気温の上昇が異常気象をもたらすなど、世界各地で深刻な問題を引き起こしています。

様々な災害リスクの可能性が高まってきています

もちろん日本も対岸の火事ではありません。我が国でも2100年末には気温が3.5~6.4℃上昇し、降水量が9~16%増加するという専門家の予測があるなど、災害リスクが高まり、刻々と生命の危機が迫ってきているのです。

日本への影響は?

2100年末に予想される日本への影響予想
(温室効果ガス濃度上昇の最悪ケース RCP8.5、1981-2000年との比較)

2100年末に予想される日本への影響予想表

出典)環境省 環境研究総合推進費 S-8 2014年報告書
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

今、世界各国では気候変動枠組条約締結国会議(COP)などを通じて、二酸化炭素を含む温室効果ガス削減に向け、京都議定書に代表される条約を締結。2015年のCOP21において採択されたパリ協定では「世界の平均気温上昇を2度未満に抑える」ことが掲げられ、世界全体で今世紀後半には、人間活動による温室効果ガス排出量を実質的にゼロにしていく方向性が打ち出されました(全ての国が排出量削減目標を作成・提出し、達成に向け国内対策を行うことも義務づけされました)。

こうした世界情勢にあって、5番目に二酸化炭素の排出量が多い日本が果たす役割は極めて重要です。

2015年世界の二酸化炭素排出量

出典)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

日本国内では、工場などの産業から最も多く二酸化炭素が排出されていますが、1990年度からの推移を見ると減少してきています。
一方で近年のエコブームにより、家庭でもエコカーの導入やマイバック持参、節電などの二酸化炭素削減の取り組みが進められていますが、驚くべきことに、家庭から排出される二酸化炭素は増加しています。

2015年世界の二酸化炭素排出量

出典)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

このような中で、私たちが次に行動すべきことは何でしょうか?
それは、二酸化炭素を削減することに加え、二酸化炭素を吸収・固定化する取り組み。

つまり木を植え、森を整備し、計画的に成長した木を伐採する。
伐採した木を木造住宅や木製品に活用し、
新たに植林をするというサイクルを回し続け、
「日本の森の循環システムを活性化させる」ことです。

日本の森の循環システムを活性化させるイメージ

木が持つ力を最大化する「森の循環」

イメージ

木には、二酸化炭素を内部に吸収し、閉じ込める(固定化)力があります。

日本は世界有数の森林大国であり、国土の約7割を森林(2500万ha)が占めています(その内訳は、天然林が約5割、人工林が約4割となっています)。

【日本の森林の内訳】
天然林 1300万ha 日本の森林の約5割
人工林 1000万ha 日本の森林の約4割
竹林など 200万ha 日本の森林の約1割
イメージ 木は、特に何もしなくても勝手に育ち、二酸化炭素を吸収・固定をしてくれていると思われがちですが、実は森の木も私たち人間の手を必要としています。

近年、手入れがされずに放置された人工林の問題を耳にする機会も増えてきました。このような森では太陽の光が差し込まないため、若い木が育たず、また木々が栄養を取り合うことで、やがて枯れてしまいます。つまり木が持つCO2を吸収・固定する力を最大化できないのです。

では木が本来持つ力を最大化するためには、どうすれば良いのでしょうか?

それは"使う分だけ木を伐採し、使った分を新たに植林し、
森をバランスよく循環させること"です。

よく、自然を守るために「木を伐ってはいけない」という言葉を耳にしますが、これはある部分では正しく、またある部分では誤っています。私たちが生きていくために不可欠な森ですが、木を伐り使わないと木や森は消滅してしまいます。もちろん木を伐採さえすれば良いのかというと、そうではありません。
きちんと植林し、枝打ちや間伐を行うなど、森を整備しバランスよく循環させることが大切です。

日本の森の循環システムを活性化させるイメージ

森を循環させるためには、"日本の森の木が国内で使用されること"が大前提になります。しかし、現在では二酸化炭素をたくさん排出する安価な輸入材や、鉄骨などの材料に押され、本来のあるべき姿とは逆の姿(スパイラル)になってしまっています。
※輸入材は輸送段階で、鉄骨は製造段階で大量の二酸化炭素を排出します。

環境に優しい国産材による家づくりの推進『日本の木の家認証制度』

こうした状況を打開するために、地球の会では健全な森の循環(=二酸化炭素の吸収・固定・削減)に繋がる、環境に優しい国産材の家を推進するため、『日本の木の家認証制度』を始めました。

この制度は二酸化炭素の固定化を推進する「CO2固定量認証制度」と、二酸化炭素の削減・吸収を推進する「カーボン・オフセット認定制度」の2つの制度から成り立っています。

地域工務店らしい環境保全の取り組み『日本の木の家』認証制度

国産材による家づくりを通じて環境に貢献する。
地球の会では、日本の木の家認証制度を通じて、その具体的な第一歩を応援しています。

日本の木の家認証制度
CO2固定量認証制度カーボン・オフセット認定制度

CO2固定量認証制度とカーボン・オフセット認定制度 比較表(PDF)

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